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香港メディアの香港01は5日、「中国の魅力は大幅に減退しているのか」との記事を掲載。アジアの国・地域を訪れる外国人数のデータを比較した。
記事によると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルはこのほど掲載した記事で「中国の新たな問題は外国人が行きたがらなくなったことだ」と指摘。これを受け、香港01は中国を含むアジア各国・地域の状況を比較した。
まず、中国国家移民管理局のデータによると、2023年上半期の中国の外国人出入国者数は延べ843万8000人にとどまり、19年の4883万8000人と比べて83%も低い数字となっている。最も国際的な都市とされる上海でも、上半期は延べ75万6200人で19年の332万8600人と比べ4分の1にも満たなかった。
一方、日本政府観光局によると、今年7月の訪日外国人は232万600人。22年7月と比べておよそ16倍で、コロナ前の19年比で8割近くまで回復した。上半期では19年の1663万人には及ばないもののすでに1071万2000人の外国人が訪日しており、年間で2000万人を突破する見通しとなっている。
韓国観光公社によると、上半期の訪韓外国人は443万1000人でコロナ前の52.5%にまで回復した。また、台湾交通部観光局によると、上半期の訪台外国人は269万人で、通年では600万人程度になると見通している。シンガポールの上半期の外国人客数は628万人、年間では1200~1400万人を見込んでいる。
香港01は「これらの近隣諸国はいずれもコロナ前の外国人客数が多く、現在のデータは当時と比較するとまだ差はあるものの、中国本土と比べると堅調な回復の途上にある」と指摘。「日本やシンガポールではコロナ禍前の6割、韓国は5割、台湾は4割強に達しているが、中国本土は1割7分ほどにとどまっている」と伝えた。(翻訳・編集/北田)
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