※まずはブログランキングにクリックのご支援何卒宜しくお願いします
↓ ↓ ↓
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
今朝の朝日新聞に全面広告,「次亜塩素酸水溶液は空間噴霧が可能」「人体に安全で無害」 pic.twitter.com/B0UElD6gC1
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) November 10, 2020
朝日新聞に全面広告を出した団体と商品についてまとめます。
要は、公的機関の情報のチェリーピッキングと自分たちの実験動画を組み合わせて、コロナに効かない空間噴霧を高額で売るトンデモ系でした。
連ツイしていきます。
皆様からの情報、ありがとうございました。
1/n— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
まず朝日新聞に意見広告を載せた広告主の「一般社団法人 次亜塩素酸水溶液普及促進会議」の代表は、噴霧器と粉末を売ってる「株式会社あかりみらい」の社長と同一人物です。
— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
この会社は、次亜塩素酸水の空間噴霧器と、水に溶かして次亜塩素酸水溶液を作る粉末を販売してます。
噴霧器は~36万円(只今半額セール中)。
粉末クリアランスαは50gで1.8万円。クリアランスαの成分はこちら。ネットでは見つからなかったので、とある方面から入手。3/n
— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
粉末の成分はジクロロイソシアヌル酸ナトリウム+Ph調整剤。これは市販価格でグラム単価10円ちょっとですが、大量に買うとグラム単価1.4円くらいで手に入ります。
会社は大口で買って仕入れるでしょうし、100倍以上の末端価格に化けるわけです。
4/n— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
ここで初心に戻ります。
なんで次亜塩素酸水の噴霧について私達医者が反対しているか。
既に健康被害が出ているからです。
症例報告はこちら。学会ではCTも提示されていますが(転載禁止のため提示できず)、派手な肺炎所見でした。5/n— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
奥村先生、新聞記事をお借りします。
ここから新聞記事のトリックを説明。まずはこの部分。
確かに公的機関によりウイルスに有効と確認されていますが、濃度や使い方の条件が厳しいです。【条件】
粉末水溶液の次亜塩素酸水は100ppm以上でヒタヒタが必須で、少量では無効。
流水でも35ppm以上。6/n pic.twitter.com/7Wrl5n09bN— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
こちらは商品のパンフレット。噴霧のときは20-30ppmに希釈するように書いてある。
厚労省や経産省などが「ウイルスには100ppm以上でヒタヒタにしないと有効ではない」と言ってるのに、空間噴霧で防疫する場合に20-30ppmで足りるわけがない。
7/n pic.twitter.com/pQ8ennYGgA— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
次に新聞のこの部分のHPの実験動画を見ると突っ込みどころが沢山。
1)噴霧してるのに空気ではなく物体表面を検査。
2)細菌の目安のATP拭き取り検査であってウイルス無関係(ウイルスは生物じゃないのでATPはない)。
3)噴霧器用は20-30ppmのはずが100ppm。話が違う。8/n pic.twitter.com/BROG41G1bM
— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
突っ込み
1)空間除菌の証拠がないよね?
2)新聞広告はウイルスの話なのに、なぜATP拭き取り検査?細菌調べてどうするの?
3)唐突に濃度を5倍にしたよね?なお動画に出てくる検査機器を検索したら、キッコーマンバイオケミファのルミテスターSmartでした。
9/n— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
あとね。そもそもウイルスは除菌じゃないよ。不活性化だよ。だってウイルスは菌じゃないもの。無生物。
新聞広告は高校生物の基本からやりなおしだね。10/n pic.twitter.com/1oDkSjqyaI
— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
朝日新聞広告のまとめ。
1)経産省の名前を出して公的機関のお墨付きと思わせる。
2)商品の噴霧には安全かつ効果のない濃度の薄い次亜塩素酸水を使わせながら、実験動画は5倍の濃度。
3)空間のウイルスを減らした証拠はなにもない。
4)そもそも除菌じゃないw
11/n— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
次亜塩素酸水は食品添加物だから安全というのは屁理屈。
1)食品添加物は電気分解生成限定。
2)粉を水に溶かした次亜塩素酸水は混合物で食品用にNG。
3)電気分解生成ですら洗う決まり。
4)電気分解でも濃ければ危ない。
5)食べて安全は吸って安全ではない。12/n— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
で、流石にそろそろ終盤。
この会社のやばいところは、北海道各地に寄贈している点。目的は導入実績づくり。
商品の原価が安いから簡単にできる。
だって数万円で売ってる超音波噴霧器って、要は超音波加湿器に毛が生えただけ。それにプール用消毒薬。
— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
というわけで、札幌市、脇甘いよ!
何度も言うけど、噴霧は全部ダメ。
ウイルスのと気道の主成分は一緒。ウイルス入りマイクロ飛沫に噴霧で薬液当てるのは、鉄砲玉に鉄砲玉を当てるようなもの。先に確実に気道に付着するから気道が死ぬ。夢の防疫方法はない。できることを粛々と。
以上
14/14— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
おまけ
「次亜塩素酸水の噴霧」における問題点は、いくつかの種類がこんがらがってます。整理するとこんなところかしら。1)薄ければ効かない。→誤った防疫
2)濃ければ急性肺障害。→健康被害
3)似非医学による商品販売→詐欺— 画像診断医kdiagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) November 18, 2020
一方、厚労省は吸い込まないよう注意喚起をしていた。(完) pic.twitter.com/Yuby89fhOg
— アニメ過疎∝ (@AnimeKaso) November 12, 2020
関連動画
上念司チャンネル ニュースの虎側
朝日新聞が掲載した「次亜塩素酸水噴霧器の広告」の問題点を経産省ファクトシートでのWHOの見解、お医者さんのご意見、そしてエビデンスを元に検証
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
rakuten_design=”slide”;rakuten_affiliateId=”0fa756e1.159758ec.0fa756e3.85f6a84f”;rakuten_items=”ctsmatch”;rakuten_genreId=”0″;rakuten_size=”600×200″;rakuten_target=”_blank”;rakuten_theme=”gray”;rakuten_border=”off”;rakuten_auto_mode=”on”;rakuten_genre_title=”off”;rakuten_recommend=”on”;rakuten_ts=”1559992253768″;
※コメントはTwitterのほうへどうぞ。
※ブログランキングにクリックのご支援何卒宜しくお願いします
Copyright © 2020 アノニマス ポスト All Rights Reserved.
Source: アノニマスポスト