捜査当局が行方を追っている重要参考人の男は20代前半の外国人留学生で、すでに欧州圏外に逃亡しているという。
「2人は黒崎さんが9月に渡仏する前、まだ日本にいる頃にSNSを通じて知り合ったようで、男は数回、日本へ渡航歴があります。
2人は現地でよく一緒に行動していて、黒崎さんが最後に目撃された夜も大学近くのレストランで食事をして一緒に寮に戻っている。
その後、深夜に黒崎さんの部屋の付近から彼女の叫び声が聞こえたと複数の寮生が証言しています。
部屋に血痕はなく、男はいったん、電車でフランスから出国し、飛行機で高飛びしている。段取りの良さから、当局は計画的な監禁ではないかとみて捜査を進めています」(現地メディア関係者)
今年9月にはカナダのバンクーバーで、短期語学留学中の30歳女性が白人男に殺害されたばかり。なぜこうも日本人女性ばかり狙われるのか。
フランスに10年以上の滞在経験がある関西の私立大教授が、「一般論ですが」と前置きしてこう言う。
「(黒崎さんの)留学先のフランシュ・コンテ大付属の応用語学センターは外国人向けの語学講座があり、日本人に限らず、留学生が多いところです。
仲間同士、フレンドリーというイメージがありますが、そう思っているのは日本人だけ。
大半の留学生は語学を習得することが目的ですから、誰かに食事に誘われてもそうそう行ったりしないし、もっと警戒します。
異性と2人で食事に行くことは『付き合ってもいい』という意思表示なので普通は断る。
以前から外国人に誘われ、何のためらいもなくついていく日本人留学生が多かったので、危なっかしいなぁ、と心配していた。今回の事件で恐れが現実になったと思いました」
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