ひきはじめの風邪に効くとされる「葛根湯」は、広く知られた漢方薬のひとつ。これからの季節には、
薬箱に欠かせない家庭も多いのではないだろうか。その漢方薬最大手「ツムラ」に重大疑惑が発覚。
内部文書には、目を疑いたくなる衝撃的な一文が記されていた。
(略)
■《想定外の農薬》
だが、いかに実情が宣伝文句とかけ離れたものだったかが、内部文書には刻みこまれていた。
例えば、「使用許可農薬が遵守されていなかった事例①」の項では、2015年1月、気管支炎などに効果があるとされる
麦門冬湯の主原料、麦門冬から許可していない農薬の使用が発覚したことが挙げられている。その原因として、
《対象産地のSBP(編集部注・生薬生産標準書)には使用許可農薬としてのPBZ(同・植物成長調整剤)の記載がなく、
農民も農薬だと認識していなかった》
などと記載。また、薄荷(ハッカ)から農薬が検出された「事例②」のケースでは、業界団体の調査によって
14種類の成分が見つかるものの、そのうち生産標準書にある使用可能農薬は2種類でしかなかった。
つまり残り12種類は、《想定外の農薬》だったと書かれているのだ。
続き デイリー新潮
http://www.dailyshincho.jp/article/2016/12220805/?all=1