11月10日 16時00分
だまし取られたキャッシュカードで現金が引き出された事件に関わったとして、
警察が指名手配した韓国人の男が、ことし9月、関西空港から韓国に出国していたことが
捜査関係者への取材でわかりました。入国管理局は、出国審査の担当者が手配中である
ことを知らせる表示を見落としたと見ていきさつを調べています。
ことし9月、80代の女性が、銀行協会などを名乗る男にキャッシュカードをだまし取られ、
ATMから現金が引き出される事件がありました。
警察は、韓国人の28歳の男が、現金の引き出し役として関わったとして、
窃盗の疑いで逮捕状を取り、全国に指名手配しましたが、この男が、
9月下旬に関西空港から韓国に出国していたことが捜査関係者への取材でわかりました。
指名手配された容疑者の情報は、入国管理局に伝えられ、空港の出国審査でパスポートを
機械で読み取ると手配中であることが表示されます。これまでに空港のシステムに不具合は
見つかっていないということで、入国管理局は、出国審査の担当者が手配中であることを
知らせる表示を見落としたと見ていきさつを調べています。男は、韓国のインチョン(仁川)
空港に向かう便に乗ったと見られていますが、その後の行方はわかっていません。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161110/k10010763691000.html