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「外国人38万8000人ご来訪」という行事、実は4907人だけ…韓国で相次ぐ観光客の水増し
韓国の代表的な祭りで見物客数の水増しが公然の秘密になっている――こんな指摘が相次いでいる。新型コロナウイルス感染が一段落し、旅行熱が復活するなか、誘致競争を有利に進めるためだ。観光業界では2023~24の「韓国訪問の年」を控え、このような不正を正すべきだという声が高まっている。
慶尚南道(キョンサンナムド)昌原市(チャンウォンシ)によると、4年ぶりの開催となった韓国最大の桜祭り「2023年鎮海(チネ)軍港祭」(3月25日~4月5日)に約450万人の観光客が訪れた。このうち台湾観光客数は20万人とされた。しかし、韓国観光公社は統計をビッグデータと比較してみた結果、誤りがあると指摘している。
韓国観光データラボの分析では、鎮海軍港祭期間中、同市鎮海区の訪問客全体(外地人+外国人+現地人)数は163万人。祭り訪問客数450万人と2.7倍もの差がある。
台湾からの観光客数20万人も違和感がある。鎮海を訪問する台湾観光客の大部分が台湾~釜山路線を利用するのに、各航空各社の同便は合わせても週6870席しかない。
今年130万人が訪問したとされる「華川(ファンチョン)ヤマメ祭り」も韓国観光データラボで分析した訪問者数と大きな差があった。祭り期間(1月7~29日)、江原道(カンウォンド)華川郡の訪問者数は全体で79万6827人に過ぎなかった。
今夏の開催を控えた「保寧(ポリョン)マッドフェスティバル」(7月21日~8月6日)はコロナ前の2019年の訪問客総数が181万1000人で、このうち外国人は38万8000人とされた。しかし、データラボによると、その期間の忠清南道(チュンチョンナミド)保寧の訪問客数は106万2000人で、このうち外国人は4907人であることが確認された。
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